当科は平成27年10月に新設され、同月より外来部門(リウマチ・膠原病科)を診療開始しています。平成27年は週2日のみの診療(いずれも藤井 隆夫が担当)でしたが、リウマチ・膠原病センターが平成28年5月に完成し(図1)、本格的に診療を開始しました。なお同年4月から前島 悦子 医師が非常勤講師として第3内科からリウマチ・膠原病科に加わり、金曜日の外来を担当しております。またリウマチ整形(火曜日)の西山 大介 医師の外来で、関節注射や手術の相談なども行っています。
平日は毎日、初診を含めリウマチ・膠原病患者さんの受け入れを行っておりますが、学会会期中など休診する場合があります。また現在初診の予約枠が一杯になることはあまりないようですが、受診医師の指定を行った場合にはご希望の週の受診とならないことがありますので了承ください。
図1.和歌山県立医科大学附属病院リウマチ・膠原病センター(外来棟4階)
受付
患者説明室
処置室
関節超音波
その他のリウマチ性疾患とはリウマチ性多発筋痛症や成人スチル病、線維筋痛症などを含みます。
膠原病ではしばしば発熱を認めますが、もともとの病気と関係なく、肺炎などの感染症でも発熱を認めることがあります。現在新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が多くの地域でまん延している状況ですので、かかりつけの患者さんでもCOVID-19となった場合には、待合室などで同席する他の患者さんに迷惑がかかることになります。したがいまして、 37.5℃以上の発熱がある場合には、受診前にリウマチ・膠原病センターにご連絡ください。当科より適切な受診方法をお知らせします。発熱時にご面倒をおかけして申し訳ないのですが、どうぞよろしくお願いいたします。
大学病院として、単なる診療のみでなく、当院に受診された患者さんをコホート化して臨床研究などにいかし、その結果を通院中の患者さんにフィードバックできるよう努力して参ります。そのため、一部の患者さんには年1回程度の研究用の採血などをお願いすることもございますがご協力をお願いいたします(あくまで患者さんの好意によるもので、お断りになっても診療に影響はありません)。
また採血を行い、必要な検査結果がすべて担当医師に報告された後、その血液が残った場合には1〜2週間院内に保存されます(残余検体といいます)。これらを匿名化した上で、臨床情報とともに研究に使用させてもらうことがございます。これは大学病院として、若手医師の教育に必要なことと考えています。なお個別の研究内容に関しては外来に掲示するなどお知らせいたしますが、このような研究行為に協力を希望しない場合にはお申し出ください。研究をお断りになっても、診療には影響ありません。また患者さんの個人情報が外部に漏れることはありません。
当科では、和歌山県立医科大学附属病院のプログラムに従い、毎月1~3名程度の研修医を受け入れており、入院・外来診療、症例検討会などを中心とした教育を行っております。また学部学生のベッドサイド教育(患者さんを担当してレポートを書くなど)も行っております。これらは若手医師の専門教育にとって必要なものであります。特に外来では、学部学生がリウマチ・膠原病診療の見学や簡単な診察、また研修医が初診時の問診を行う場合があります。もしこのような行為に関して協力をお断りされる場合には受診時にご連絡ください。なおお断りになられても、外来診療には全く影響ありません。
すべての外来ではありませんが、待ち時間が長いケースがございます。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。和歌山県では専門外来がきわめて少ないこと、また患者さんにより来られる時間が限られることなどから、一部の時間帯には多数の患者さんの予約が集中する場合がございます。当科でも工夫しているところではありますが、もしより待ち時間が短い外来を希望される場合にはお申し出ください。