他施設の先生方へ

当科は、2015年10月に開設され、和歌山県において唯一のリウマチ・膠原病診療の中心施設として、関節リウマチ・膠原病を中心とするリウマチ性疾患全般についての診療、および医学生、研修医に対する教育を行っています。

当科外来への紹介につきまして

外来診療ですが、来院患者数は2021年6月の時点で関節リウマチ患者さん945名を含め、合計3,529名と増えております。かかる状況で原則として予約診療を行っておりますため、予約がなかなか取れずご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、急を要する患者さんの場合には直接外来までご連絡をいただければできるかぎり対応いたしますので、ご了承いただけますと幸いです。

医療連携の強化するための新システム導入に関しまして

膠原病科でよいのかご紹介に迷う場合や、急は要さない状態の患者さんのコンサルテーションにつきまして、当院のリウマチ・膠原病医(山田 裕揮 非常勤医師)が開発した、医療専用のコンサルテーションのE-コンサルのシステムを当科で導入しております。

  • 患者を受診させるほどではないが、膠原病科的な検査異常や問題点について相談したい
  • 遠方であり、当科を含めて受診させた方がよいのか、またその前に行っておく検査などがあるのかを事前に相談したい

医師認証確認の上で、セキュリティ担保となっているシステムで和歌山県、大阪府、奈良県内の医療機関(但し一部地域の制限がございます)の先生であれば以下のリンクから無料でご利用いただけます。

無料で利用開始

ご不明点や利用の詳細につきましては以下までご連絡ください。

株式会社Medii 和歌山支部 担当 03-6822-4970 info@medii.jp

当科への入院について

入院につきましても、2016年1月に5床からスタートし、以下に示すリウマチ・膠原病疾患に関し入院加療を行っています。現在は10床ですが、混雑しているときもあり実際の入院日までお待たせすることもございます。もちろん患者さんの状況により緊急性があれば速やかに受け入れておりますのでご相談ください。また、毎月1~3名程度の研修医を受け入れており、入院診療、症例検討会などを中心とした教育もあわせ行っておりますことを了解頂けますと幸いです。

  • 全身性エリテマトーデスの急性期(腎障害、中枢神経障害、血液障害など)
  • 多剤抵抗性あるいは合併症を有する関節リウマチ
  • 悪性関節リウマチ、関節リウマチの関節外症状
  • 初発あるいは合併症の多い強皮症
  • 多発性筋炎/皮膚筋炎の初発時あるいは症状増悪期(特に間質性肺炎合併例)
  • 膠原病関連間質性肺炎あるいは肺動脈性肺高血圧症
  • 混合性結合組織病
  • 大動脈炎症候群、巨細胞性動脈炎(大型血管炎)
  • 結節性多発動脈炎(中型血管炎)
  • ANCA関連血管炎、すなわち顕微鏡的多発血管炎・多発血管炎性肉芽腫症・好酸球性多発血管炎性肉芽腫症、およびクリオグロブリン血管炎、IgA血管炎(小型血管炎)
  • 抗リン脂質抗体症候群の血栓症状
  • シェーグレン症候群の腺外症状
  • ベーチェット病急性期
  • 成人発症スチル病急性期
  • 多関節炎あるいは筋肉痛を伴う不明熱(38℃以上)
  • IgG4関連疾患の診断と治療
  • 原因不明の発熱や炎症反応高値あるいは自己免疫反応陽性など診断がつかない患者さん
  • その他、リウマチ・膠原病およびその他の自己免疫疾患が疑われ、かつ急性期と考えられる患者さん

不明熱については、紹介患者も含め数多くの患者さんを診療しておりますが、血管炎や成人スチル病のみでなく、血液疾患や感染症も念頭におき、全身的な精査による確定診断を心がけています

当院は特定機能病院であり、急性期の治療が中心となります。またベッド数が限られております関係上、入院に関し、患者さんやご紹介いただいた先生方にご迷惑をおかけすることもあるかもしれません。しかしながら和歌山県における中心的な大学病院として、他施設との連携をより密とし、先生方のご要望にお答えできるよう努力いたしますので、今後ともご協力・ご支援宜しくお願い申し上げます。

遠隔外来について

膠原病が否定できず、その皮膚症状や関節の変形を実際に診てもらいたい、といった要望があれば当院の地域医療センターを通じて、当科の担当医師が遠隔にて診療を行うことが可能です。診療時間が決まっておりますので、まず地域医療センターにお問い合わせください。

遠隔外来のご案内

セカンドオピニオンについて

当科でもセカンドオピニオンを受け付けています。当科に直接連絡いただくのではなく、当院の地域医療センターにまずお問い合わせください。